2009年6月23日火曜日

毎晩の儀式

いつも外につながれている我が輩は
ご主人が帰ってくると「よしよし」とかいいながら
抱き上げてくれ
見つめられる。
肩なんかをなめてやるとうれしそうなんだかめいわくそうなんだか
微妙な顔をしている。
背中や腰をなでてくるから、とりあえずはうれしいのであろう。
人間とやらは、なぜこうも感情を素直に出さないのか、不思議だ。

2009年6月21日日曜日

我が輩は犬である

 我が輩は犬である。
名前はもうある。ノエル。
サンタではない。飼い主が訳もわからずつけた洋名だ。
もっとも、飼い主に夢を運んでやってるところからすると、大した違いはないのかもしれない。
だが、残念なことに雌なので、爺さんにはなれないのだ。

しかし、うちの飼い主は犬の習性をまるでわかっちゃいない。

我が輩はもともと狩猟犬である。
あの大英帝国でアナグマ狩りに使われるために
短い足と長い胴、それに縄張り意識の強い性格に仕上げられたのだ。
だから獲物を見つければご主人に大声で知らせる。
それこそが血統書付きの、チャンピオン犬の努めであると、いまでも思っている。

だから、ご主人の縄張りを今でも強く守ることに必死なのである。
隣の小朝がのぞけば「なんだよ、のぞくな」、
裏の旦那に見捨てられたハンプティダンプティが気色悪い笑いを見せれば
「気持ち悪いんだよ、おばはん」
と蹴散らしている。
ところがご主人と来たらわが輩の気持ちをこれっぽっちも理解しちゃいない。
ちょっとほえれば、すぐに「ノエル!」と怒鳴り声が飛んでくる。
たまに、ものすごい形相で走ってきて、我が輩の頭を思いっきりたたく。
たたかれる前に目をつぶってふせをしてやると、
たたこうとした手を止めたりもしている。
そして抱き上げられる。人間なんて、かわいいもんだ。